DVDへの字幕付けは娯楽なので後回し?

映画やアニメDVDへの字幕付けの話。
長い歴史がある話ではありませんが、障害者福祉の観点で考えると命に係わる事でもないと考えられ日本ではずっと後回しになっていたように思います。いわゆる娯楽として捉えているからです。アメリカではADA法によって放送をはじめとする映像コンテンツに対する情報保障は徹底されています。それは娯楽が心を豊かにする大きな役割を果たすという考え方なのではないでしょうか。

DVDへの字幕配信で、松田優作さん主演の「蘇える金狼」に字幕を付けた時、ある聴覚障害者の方からこんなメッセージが届きました。
「すっと観たかった作品に字幕を付けて頂いてありがとうございます。何だか生きる希望が湧いてきました」と。

現在、「子どもの一次救命処置」というシリーズの字幕付け作業を行っていますが、知識があるか無いかで命に係わることもあるのです。東日本大震災でも聴覚障害者には情報が届かず大変な思いをしたという話も聞いています。

つまり「映像コンテンツへの字幕付け」は娯楽ということで後回しにしていいものでは無いのです。